メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー 協力関係

メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー協力関係は、ローカル・システムとパートナー・システムの間の関連を定義します。協力関係は、災害復旧環境の作成、または異なる場所にあるシステム間でのデータのマイグレーションに使用できます。

リモート・システムとのメトロ・ミラーまたはグローバル・ミラー関係または整合性グループを作成する前に、2 つのシステム間の協力関係 を確立する必要があります。2 つのリモート・システム間にグローバル・ミラーまたはメトロ・ミラー関係または整合性グループが存在する場合、これらのシステムは協力関係を維持する必要があります。それぞれのシステムは最大 3 つの協力関係を維持することができ、それぞれの協力関係は単一のパートナー・システムとの間で確立することができます。最大 4 つのシステムを相互に直接関連付けることができます。

また、システムは、 協力関係を介して相互に間接的に関連付けられます。2 つのシステムのそれぞれが、3 番目のシステムと協力関係をもっている場合、これらの 2 つのシステムは間接的に関連付けられます。 最大 4 つのシステムを直接的にまたは間接的に関連付けることができます。

システム内のノードは、2 つのボリューム間の関係だけでなく、システム間の関連についても検出するように構成する必要があります。

IP 接続で接続されている 2 つのシステム間で、メトロ・ミラーグローバル・ミラーの協力関係を確立するには、両方のシステムから mkippartnership コマンドを実行する必要があります。例えば、システム A とシステム B の間で協力関係を確立するには、システム B をリモート・システムとして指定して、システム A から mkippartnership コマンドを実行する必要があります。これにより、協力関係は部分的に構成済みとなり、これは片方向通信と呼ばれることがあります。 次に、システム B から mkippartnership コマンドを実行し、システム A をリモート・システムとして指定する必要があります。このコマンドが完了すると、システム間の両方向通信についての協力関係が完全に構成されます。また、管理 GUI を使用して、メトロ・ミラー協力関係および グローバル・ミラー協力関係を構築できます。

協力関係の状態は、協力関係が、期待したように作動しているかを判別するのに役立ちます。システムの協力関係には以下の状態があります。
partially_configured_local
ローカル・システムでのみ、協力関係が定義されていることを示します。表示されているシステムを完全構成済みにして、協力関係を完成させるには、表示されているシステムから、このシステムに対するシステム協力関係を定義する必要があります。リモート・システム上で IP 接続用の mkippartnership コマンドを実行するか、管理 GUI を使用します。
fully_configured
協力関係がローカル・システムおよびリモート・システムでアクティブであり、開始されていることを示します。
not_present
リモート・システムが認識されないことを示します。これは、ローカル・システムとリモート・システム間の接続性に問題があるか、リモート・システムが非アクティブであることが、原因になっている場合があります。
partially_configured_local_stopped
ローカル・システムでのみ、協力関係が定義されており、ローカル・システムで協力関係が停止していることを示します。
注: 停止しているのは協力関係であり、システムではありません。
fully_configured_stopped
ローカル・システムとリモート・システムの両方で、協力関係が定義されており、ローカル・システムで協力関係が停止していることを示します。
注: 停止しているのは協力関係であり、システムではありません。
fully_configured_remote_stopped
ローカル・システムとリモート・システムの両方で、協力関係が定義されており、リモート・システムで協力関係が停止していることを示します。
注: 停止しているのは協力関係であり、システムではありません。
fully_configured_local_excluded
ローカル・システムとリモート・システムの両方で協力関係が定義されているものの、ローカル・システムは現在、リモート・システムへのリンクを除外していることを示します。この状態は、通常、エラーが非常に多いことや協力関係の応答時間が遅いことが原因となって、2 つのシステム間のリンクに障害が起きている場合に発生します。
fully_configured_remote_excluded
ローカル・システムとリモート・システムの両方で協力関係が定義されているものの、リモート・システムは現在、ローカル・システムへのリンクを除外していることを示します。この状態は、通常、エラーが非常に多いことや協力関係の応答時間が遅いことが原因となって、2 つのシステム間のリンクに障害が起きている場合に発生します。
fully_configured_exceeded
ローカル・システムとリモート・システムの両方で協力関係が定義されているものの、システムのネットワークが協力関係で許可されているシステム数を超過したため、協力関係が使用不可に設定されたことを示します。 このエラーを解決するには、このネットワーク内で協力関係にあるシステムの数を減らしてください。1 つのネットワーク内で定義できる協力関係は 1 つのみです。

イーサネット・ポートに関連した IPv4 アドレスと IPv6 アドレスを使用するイーサネット・リンク上で、メトロ・ミラーおよびグローバル・ミラーの協力関係を確立できます。これらの IP 協力関係は、イーサネット・スイッチを介した接続、またはローカル・システムとパートナー・システム間の直接接続にすることができます。協力関係は、IPv4 または IPv6 のいずれかの協力関係として作成されなければなりません。

リモート・コピー・グループは IP 協力関係に固有で、IP 協力関係を経由して相互にアクセス可能なローカルおよびリモートの IP アドレスからなります。リモート・コピー・グループには、ローカル・システムの IP アドレス、およびリモート・システムの IP アドレスが、それぞれ少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。リモート・コピー・グループは、IP 協力関係を確立する前に作成する必要があります。
注: リモート・コピー・グループ内では、1 つの IP アドレス・ペアのみが一時点でのアクティブな接続として選択されます。この接続が失敗した場合には、新しいアドレス・ペアが選択されます。このフェイルオーバーにより、協力関係は数秒間切断されます。アクティブ接続として選択されたポートを判別するには、「設定」 > 「ネットワーク」 > 「イーサネット・ポート」を選択します。IP 協力関係にポートが使用されている場合、リモート・コピー設定が選択され、リモート・コピー・グループが定義されています。

各イーサネット・ポートは 2 つの IP アドレスに関連付けることができます。1 つは IPv4 アドレッシングを使用する IP アドレス、もう 1 つは IPv6 を使用する IP アドレスです。IP 協力関係には、IPv4 または IPv6 のいずれかを使用します。ローカル・システムまたはパートナー・システムにノードまたはポートの障害が発生した場合の IP 接続フェイルオーバーを可能にするように、リモート・コピー・グループの 1 つのシステム内に IP アドレスを 3 つ以上構成するべきです。

メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー協力関係を変更するには、chpartnership コマンドを使用します。メトロ・ミラー協力関係およびグローバル・ミラー協力関係を削除するには、rmpartnership コマンドを使用します。

重要: rmpartnership コマンドを実行する前に、2 つのシステム間で定義されているすべての関係とグループを除去しておく必要があります。 システムの関係とグループを表示するには、lsrcrelationship および lsrcconsistgrp コマンドを実行します。 2 つのシステム間で定義されている関係とグループを除去するには、rmrcrelationship および rmrcconsistgrp コマンドを実行します。

バックグラウンド・コピー管理

マルチサイクル グローバル・ミラー コピーでは、mkippartnership コマンドの linkbandwidthmbits パラメーターによって、リモート・システムに更新を伝搬させる速度をコントロールします。リモート・コピーを確実にローカル・コピーと同様に使用できるようにするために、帯域幅パラメーターは、この協力関係の間でマルチサイクル・グローバル・ミラーを使用して複製されるすべてのボリュームに対する書き込み操作の平均速度以上である必要があります。 最適な是正プロセスの最適化 (RPO) のためには、帯域幅パラメーターを実際に使用可能な帯域幅より小さく維持することで、確実にマルチサイクル・グローバル・ミラー関係によってファブリックが過密状態にならないようにします。 また、メトロ・ミラー関係および非サイクル・グローバル・ミラー関係用に十分な帯域幅を残すことで、複製中の入出力をサポートします。

SAN ボリューム・コントローラーと他の Storwize ファミリー・システムの間のメトロ・ミラーおよびグローバル・ミラー

SAN ボリューム・コントローラーと他の Storwize® ファミリー・システムとの協力関係を構築することで、メトロ・ミラーおよびグローバル・ミラーを 2 つのシステム間で操作できるようになります。これらの協力関係を構築するには、クラスター化システムがバージョン 6.3.0 以降でなければなりません。

クラスター化システムは、2 つの層 (レプリカ生成層またはストレージ層) のどちらかにあります。 システムは、常にレプリカ生成層にあります。協力関係を作成するには、システムがレプリカ生成層になければなりません。

Storwize ファミリー・システムは、デフォルトではシステム層にありますが、レプリカ生成層にあるようにシステムを構成することも可能です。

図 1 は、SAN ボリューム・コントローラーStorwize V7000 システム間の協力関係の例を示しています。
図 1. SAN ボリューム・コントローラーStorwize V7000 システムの間の複製の構成例
この図は、システム層の概要を示しています